問題文及び解答は経済産業省のHPにある「過去の計量士国家試験問題」から引用しています。
解説は私の見解になります。解説が間違っている可能性もありますので、予めご了承ください。
問6~10の内容は?
「環境計量に関する基礎知識(化学)」の問6~10の内容は以下の通りです。
- 問6 基礎化学(電子殻)
- 問7 基礎化学(濃度計算)
- 問8 濃度計算(2)
- 問9 化合物とイオン
- 問10 化学電池
問6 基礎化学(電子殻)
問6
主量子数n=4の電子殻(N殻)に収容できる最大の電子数として、正しいものを一つ選べ。
- 18
- 24
- 28
- 32
- 36
正解と解説
4 32
各電子殻に収容できる最大の電子数は以下になります。
- K殻(n=1)・・・2個
- L殻(n=2)・・・8個
- M殻(n=3)・・・18個
- N殻(n=4)・・・32個
- ・
- ・
- ・
- n番目の殻・・・2n2個
「n番目の殻の最大電子数は2n2個」の式ができます。
4番目の電子殻(N殻)に収容できる最大の電子数は32個なので4番が正解です。
問7 基礎化学(濃度計算)
問7
同体積の0.03 mol L-1硝酸銀水溶液と0.01 mol L-1塩化ナトリウム水溶液を混合した。混合後の溶液中に溶解している塩化物イオンの濃度は幾らか。次の中から最も近いものを一つ選べ。
ただし、塩化銀の溶解度積を[Ag+][Cl–]=1×10-10(mol L-1)2とする。
- 1×10-5 mol L-1
- 1×10-6 mol L-1
- 1×10-7 mol L-1
- 1×10-8 mol L-1
- 1×10-9 mol L-1
正解と解説
4 1×10-8 mol L-1
問8 濃度計算(2)
問8
硫酸酸性下、濃度不明の過酸化水素水20.0 mLを0.100 mol L-1過マンガン酸カリウム水溶液で滴定したところ、終点までに12.0 mLを要した。この過酸化水素水の濃度は幾らか。次の中から最も近いものを一つ選べ。なお、化学反応式は以下のとおりである。
2KMnO4 + 3H2SO4 + 5H2O2 → 2MnSO4 + K2SO4 + 8H2O + 5O2
- 0.0600 mol L-1
- 0.120 mol L-1
- 0.150 mol L-1
- 0.300 mol L-1
- 0.600 mol L-1
正解と解説
3 0.150 mol L-1
問9 化合物とイオン
問9
下に示した化合物またはイオンが、等電子構造であるものの組合せとして、正しいものを一つ選べ。
- COとCN–
- CO2とNO2–
- CO32-とNF3
- C2H6とB2H6
- CS2とSiO2
正解と解説
1 COとCN–
等電子構造とは、二つの分子が持つ電子数が等しいことを言います。
各元素の電子数は以下の通りです。
元素 | 電子数 |
H | 1 |
B | 5 |
C | 6 |
N | 7 |
O | 8 |
F | 9 |
Si | 14 |
S | 16 |
1.正しい。COの電子数は14個(C:6個 + O:8個 = 14個)、CN–の電子数も14個(C:6個 + N:7個 + 電子1個 = 14個)で電子数は同じなのでこれが正解です。
2~5は2つの電子数が合わないため、誤りです。
問10 化学電池
問10
次の(ア)~(エ)の化学電池のうち、負極活物質または正極活物質に遷移元素(3~11族元素)を含む組合せとして、正しいものを1~5の中から一つ選べ。
- (ア)ダニエル電池
- (イ)マンガン電池
- (ウ)鉛蓄電池
- (エ)りん酸形燃料電池
- (ア)と(イ)
- (ア)と(ウ)
- (ア)と(エ)
- (イ)と(ウ)
- (イ)と(エ)
正解と解説
1 (ア)と(イ)
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